アコースティックギター、弦とピックアップの実験

  • 2019年8月6日
  • Blog

こんにちは。


さて、今日は一つの提案というか、アイデア。というかある問題の解ですね。

今年の1月に来日し、共演したピノフォラスティエーレというギタリストが10年ほど前にインタビューされた記事からなのですが、
彼はサンライズのマグネティックピックアップとコンタクトピックアップを使っていたのですが、使用弦がニッケル弦でした。つまりエレキ用の弦です。
よく言われる1.2弦のエレキ臭さというのは1.2弦だけ巻き弦ではないから他のブロンズで巻いてある3456弦とは鳴りが違うのです。1.2弦だけどうしても大きくなってしまいませんか?マグネティックピックアップを6角で回しても中々納得できる調整はできないと思います。
エレキギターはマグネティックピックアップが基本ですがバランス良く鳴っていますよね?これは弦に関係しているのではないか?

そこで実験好きなRyutaroの登場です。実際にエレキの弦を張ってみました。使用弦はエリクサーのオプティウェブ。この弦は押弦の際、よく言われる滑りが少ないと言われている弦です。エリクサーの弱点をうまく埋めてきた弦ですね。ヘビーゲージを使用。これでアコギのエリクサーでいうライト弦と大体同じ太さ。


ニッケル弦は磁石に反応します。
ですがブロンズ弦は反応しません。正確にいうとブロンズ弦で反応するのは巻き弦の中の芯線です。つまりマグネティックピックアップが反応しなくてはならないのに巻き弦が芯線を覆ってしまっているのです。1弦と2弦は覆われていないので、音量が大きくなってしまう。ではニッケル弦で鳴らせばバランスの良いサウンドが出せるのではないか?



結論から言いますと、ニッケル弦を張って鳴らしてみると一目瞭然、バランスの良いサウンドがなります。
アコースティック用のマグネティックピックアップの場合、1.2弦の六角ネジが奥まで回されている、もしくは外されている場合がデフォルトになっているかと思います。
この状態でニッケル弦を鳴らすと明らかに1.2弦の音量が小さい事がわかります。
これは言い直せば、全ての弦がフラットに鳴る為、調整が広い範囲で行えるという事になります。
1.2弦だけの違和感というのは無くなっていると言えます。


ではブロンズ弦じゃなくてニッケル弦でいいですやんという話になってしまいますが
生音が違います。やはりアコギというのは生音がなんぼです。あのブライトで煌びやかな音はブロンズあってのサウンドです。

ではブロンズ弦とニッケル弦、ピエゾピックアップで大きな違いがあるかとの問題です。
マグネティックピックアップの場合軍配はニッケル弦に上がりましたがピエゾではどうでしょう?

ここは個人的な感想ですが、ブロンズならではのブライトで煌びやかさという素材の違いを大きく感じる事はありませんでした。
ピエゾピックアップってどうしても大小あれ、アナログでローファイになってしまうと思うんですよね。

ただし、同じライトゲージでも明らかにテンションが変わります。振動をダイレクトに音に変えるピエゾピックアップ、ここが肝になります。このテンションの違いはブロンズ、ニッケルの違いはあると思います。音量のバランス、コンプレッション感が変わるかなという所です。

コンデンサーマイクを使う場合はまた別の話です。ニッケルは論外になるでしょう。

ライブ仕様を目的としている自分のセッティングではニッケル弦は現状最適です。

あくまでも個人的な実験、感想なので賛否あるかと思いますが中々面白い試みだったので共有しようかなと書きました。 

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